めまいとは?

めまいとは?

めまいの仕組みについて

めまいには大きく分けて、中枢性と末梢性に分類されます。一般的にはめまいというと、頭の障害(脳梗塞や脳出血)によって生じるイメージがあると思います。しかし実際には耳からのめまいである末梢性であることがほとんどです。耳鼻咽喉科には神経耳科というめまいを専門に扱う領域があります。
人間には身体のバランスを保つ機能が備わっています。耳は、外耳・中耳・内耳に分類されます(詳細は中耳炎の“耳の構造”の項目をご参照ください)。内耳には聞こえを司る蝸牛(かぎゅう)の他に、三半規管(さんはんきかん)と前庭(ぜんてい)という構造物があり、この2つが平衡機能を司っています。三半規管は主に回転刺激を感知する機能があり、前庭は加速度を感知します。蝸牛・三半規管・前庭は隣接して存在しているため、めまいが発生した時に難聴などの聴覚に異常を伴うことも少なくありません。
次からはめまいの主な疾患を見ていきましょう。

良性発作性頭位めまい症とは?

あまり聞きなれないかもしれませんが、実はめまいの中で最も多い疾患です。この病気は誰にでも起こりうる病気であり、ある日起き上がろうとしたら天井がぐるぐる回り出してしまったというのが典型的なパターンです。前述の三半規管には耳石(じせき)という構造物が存在します。耳石は回転刺激を感知するスイッチの役割を果たしています。この耳石が何かしらの原因によって本来あるべき場所から転がり落ちてしまったりするのです。すると、頭を動かすたびにめまいのセンサーが過剰に反応してしまい、強い回転性めまいとなって自覚されるのです。治療としては、耳石を元に場所に戻してあげる必要があります。そのため、めまい体操が効果的です。

詳しくは良性発作性頭位めまい症の項をご参照ください。

メニエール病とは?

メニエール病は、よく耳にするめまいではないでしょうか。しかし実はそれほど多い病気ではないのです。典型的なメニエール病の特徴は、難聴などの聞こえの症状を伴い、繰り返すこと。そのため、メニエール病の初回の発作では、突発性難聴との鑑別が難しいことがあります(突発性難聴の項をご参照ください)。
メニエール病とは、内耳の水ぶくれが原因です。そのため、気圧の変化や季節の変わり目などに症状が出やすくなります。
メニエール病の典型的な症状としては、20分程度から12時間程度のめまいが続くこと。その前後で片側の耳の聞こえが悪くなること。またそれらの耳症状が良くなったり悪くなったりすることです。非典型的な症状としては、難聴などの聴覚症状を伴わなず(伴っても変動しない聴覚障害)にめまいのみを反復するパターンや、めまいを伴わずに、難聴などの聴覚症状のみを反復するパターンなどもあります。発作自体を完全にコントロールすることは難しいですが、早めに治療することでめまい発作の期間を短くし、聴力を悪くさせないことが重要です。

詳しくはメニエール病の項をご参照ください。

前庭神経炎とは?

前庭神経炎の典型的な経過とは、風邪をひいたりした後にその炎症が内耳に波及してしまうことによります。難聴などの聴覚症状を伴わずに繰り返さないめまいが主な症状になります。上述の良性発作性頭位めまい症と同じように急に強いめまいが生じます。しかし前庭神経炎は良性発作性頭位めまい症と異なり、数日間に及ぶことがほとんどです(良性発作性頭位めまい症は頭を動かした時に1分以内の強いめまいが特徴です)。
前庭神経炎は、原則片側の前庭(患側)に生じる疾患です。人間は、適応能力があるため、片側の前庭機能が低下すると、脳が反対側の前庭(健側)のみを使って両側の前庭機能を司るようになります(これを前庭代償といいます)。以前は、この前庭代償の影響もあり、予後がいいと言われていましたが、ふらつきが数年続く患者様もいらっしゃるという報告もあります。そのため、早めにステロイドの治療を行うことで患側の前庭の機能回復を図ることが重要ともいわれています。

その他の症状について

典型的なめまい疾患について簡単にご説明しましたが、その他にも椎骨脳底動脈循環不全、片頭痛関連めまい、自律神経失調に伴うめまいなど様々なめまい疾患があります。

この記事を作成した医師のご紹介

水島耳鼻咽喉科 
副院長 水島豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月より水島耳鼻咽喉科副院長に就任。

市川大野駅から徒歩2分。
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